HISTORY 01日本で最初のお煎餅

煎餅の歴史はとても古く、発祥地は中国とされ前漢(紀元前202年〜後8年)の時代と言われています。 中国宮廷の正式な食事、1月7日や3月3日といった、おめでたい祝日の食膳に加えられていました。 日本には飛鳥時代に中国から伝わってきたとされています。 日本で言うところの煎餅の登場は、正倉院所蔵737年頃の文書『但馬国正税帳』に登場する 「いりもちひ(煎餅)」が初めで、形状等はっきりわかっていませんが、 水で小麦粉を練ったものを油で煎ったもので、 今のうるち米やもち米などで作られた煎餅とは違うものだということでした。

HISTORY 02草加宿のお煎餅

明治時代には、日光街道の2番目の宿場町だった草加宿で、 「おせん」というお婆さんが茶店を出して団子を売っていました。 売れ残った団子を川に捨てていたのを見た侍が、 「団子を平らにして焼いたものを売ってはどうか」と提案しました。 そして始まったのが今日の「お煎餅」で、大変人気な商品になったと言われています。 さらに、草加宿一帯の農家では蒸した米をつぶして丸め、 干したもの(「堅餅」という)に塩をまぶして焼き、間食として食べていたようです。 草加宿が日光街道の宿場町として発展したことに伴い、この塩味の煎餅が旅人向けの商品、 土産物として売り出され、各地に広まったとされています。

HISTORY 03金吾堂の歴史

創業以来、味と品質にこだわりお客様に満足していただける商品づくりを心がけています。 清らかな水と空気、豊かな土壌ではぐくまれたお米を原料とし、 伝統あるお煎餅を頑なまでに守り続け、伝承しています。 原材料のうま味を引き出す技術や、独自の製法で素材を活かした焼き方、また焼き上がりの色や形にもこだわり、 食べた時の食感も研究に研究を重ね、より美味しく召し上がっていただけるよう日々取り組んでいます。 金吾堂は「まじめに、おいしいもの作り」を理念とし、 素材と製法にこだわり焼き上げたお煎餅を今日もお届けします。

※1960年頃の金吾堂本社工場の様子

BITS OF KNOWLEDGEおせんべいの豆知識

「お煎餅」に関する豆知識をご紹介します。
お煎餅を知り、さらに美味しく、より楽しく食べましょう!

「せんべい」と「おかき」と「あられ」の違い
簡単に分けると、うるち米が原料の「せんべい」、もち米から作るのが「おかき」や「あられ」となります。
せんべいは、米や小麦などを主原料とした焼き菓子のうち干菓子に分類されるもので、米菓のせんべいは、「塩煎餅」と呼ばれてました。
粉にしたうるち米に水を加え、蒸してつきあげた生地から形を作り、乾燥し焼き上げます。
小麦が原料の瓦せんべいなども同じせんべいの仲間で、歴史的には米より小麦を使ったものの方が古いそうです。
またあられはもち米を炒ったもの、おかきは餅をかいて干し、焼いたもの(かきもち)が始まりとされていますが、現在では呼び分けの明確なの違いは無くなっているようで、大きいものをおかき、小さいものをあられと大きさで分けている場合が多いようです。
「せんべい」はヘルシー食品!かめばかむほど良いお菓子
お米が原料の「せんべい」は太ると思っている方も多いのではないでしょうか?
現在、アメリカなどではダイエットにお米を用いるなどヘルシー食品として注目されています。日本国内でもパンを食べるよりもご飯のほうが太らないと、お米の良さが見直されてきています。
また、ケーキやクッキーなどに比べてカロリーや脂質が少ないので、ダイエット中でもお勧めです。
歯ごたえのあるせんべいは消化吸収がとても良く、硬い「せんべい」を良くかむことで唾液の分泌が良くなるので消化吸収を助け、咀嚼により歯を丈夫にする働きもある優れたお菓子なのです。
また、唾液の分泌を促すだけでなく、あごの筋肉を働かせるため、その刺激で頭の生理作用も活発化して、老化を防ぐ効果も期待できますし、甘さが少ないので虫歯になりにくいという利点もあります。

せんべいには、たんぱく質・炭水化物や脂質(エネルギー源)・カルシウムやナトリウム(ミネラル成分)・ビタミンB1・B2なども含まれていますので、ヘルシーで安全性の高い食品と言えるでしょう。
湿気ったお煎餅を美味しく食べる方法
少し湿気っただけなら冷蔵庫や冷凍庫に入れておくと、もとに戻ります。
湿気が気になる方は下記をご覧ください。

【電子レンジの場合】
ラップをしないで数十秒電子レンジにかけると水分が飛んでパリパリせんべいを復活させることができます。
焦がさないように注意してください。

【オーブントースターの場合】
金属皿におせんべいを並べてオーブントースターで1~2分加熱します。
取り出した直後は柔らかいのでしばらく冷ましてみましょう。
そうすることによって元のパリパリ感と香ばしさが戻ってきます。焦がさないように注意してください。
※オーブンに入れると、水分がなくなり燃えやすくなります。火事になる可能性がありますので、十分に気をつけてください。

FLOWおせんべいのできるまで

米・醤油・水にこだわり、頑なまでに守り伝承された伝統ある金吾堂のお煎餅の製造工程をご紹介します。
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